2008年08月25日

3歳の夜/ももたろう

3歳の夜/ももたろう

お残しの朝食と外ばかり見てる俺
窓際にある棚の上の空 届かない夢を見てる
やりばのない気持の扉破りたい
自宅の裏 尻尾をふくらまして見つかれば逃げ場もない
しゃがんでかたまり 背を向けながら
ワガママひとつも解りあえない飼い主達をにらむ
そして仲間達は今夜家出の計画をたてる
とにかくもう 安いエサは食べたくない
自分のエサが何なのかさえ 解らず震えている
3歳の夜

ドアの隙を見て走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 3歳の夜

冷たい風 冷えた躰 人恋しくて
探している家族の視界の横を 「にゃぁ」とつぶやき走り抜ける
闇の中 ぽつんと光る ワカサギの煮干
食後のおやつだけどうまい とりあえず近寄る
食の結末も解らないけど
あの娘(=リリー)と俺はおやつさえ ずっと夢に見てる
飼い主達は「ちゃんと食えよ、ちゃんと」と言うが 俺はいやなのさ
退屈な食事が俺達の全てならば
なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な
3歳の夜
ドアの隙を見て走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
覚えたてのマタタビふかし 星空を見つめながら
自由を求め続けた 3歳の夜

ドアの隙を見て走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 3歳の夜

kagi-2.jpg

続きを読む

ニックネーム ミント at 22:10| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする